日産 セレナ(C25) オルタネータから異音 分かりやすい交換手順

電装部品

こんにちは。今回はオルタネータからの異音、不具合、交換手順について紹介します。

自動車の運転中に異音が聞こえるのは、運転者にとってかなり気になると思います。

特にエンジンやその関連部品からの異音は、即座に注意が必要なサインかも知れません。

オルタネーターから異音がする場合、充電不良を起こしている可能性があります。

この記事ではそのような状況をどう対処すべきか詳しく説明します。

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現象確認

実際に音を聞いてみると、エンジン始動時に「ゴロゴロ」、始動後に「キュルキュル」とベルト鳴きのような音が出ています。

聴診器を当てると明らかにオルタネータから異音が出ていると確認できました。

充電電圧を点検すると、12.2ボルトで充電量も足りていないことが分かりました。

正常な場合充電電圧は14ボルト前後あります。

ベルトの張りは正常なので、オルタネータ本体に異常があると断定しました。

「ゴロゴロ」音はプーリー内のワンウェイクラッチの故障の場合がほとんどです。

オルタネーターの交換

オルタネーターは新品ではなく、リビルト品で交換します。

自動車部品のリビルト品とは、使用済みの部品を分解し、その中で使用可能な部品を選別・清掃し、不良部品を新品に交換した後、再組立てを行ったものを指します。リビルト(Rebuilt)は、文字通り「再構築された」という意味で、自動車のエンジンやトランスミッション、オルタネーターやスターターモーターなどの部品に多く用いられます。

オルタネータの取り外し

オルタネータは上から見えるので一見簡単に外せそうですが、手順が分かっていないと手こずります。

まずバッテリーのマイナスターミナルを外しておきます。

右前輪を外し、サイドのカバーを外します。

14㎜のレンチをかけ、右に回すように力を入れると、ベルトテンショナーが縮みます。

テンショナーが縮まったら、ベルトを外します。

10㎜ナットを緩めて、B端子を外します。B端子の隣のカプラーを外します。

ラジエータリザーブタンクを外します。

14㎜のボルトを7本緩めてエンジンマウントを外します。

外したエンジンマウントです。

10㎜ボルトを外してエアコンのパイプに余裕を持たせておきます。

13㎜のオルタネータの固定ボルトを緩めてフレームにぶつかるまで抜きます。

(完全には抜けません。このままオルタネータは外れます。)

矢印の方向にオルタネータを外します。(バールでこじると外しやすいです。)

上からオルタネーターを抜き取ります。

オルタネーターの取付

オルタネーターの取付ボルトの穴には切り欠きがあります。

オルタネーターにボルトを差し込んだ状態で取り付けます。

新しいオルタネーターの矢印部分をプラスチックハンマーなどで軽く叩いて、広げます。

オルタネーターの取付ボルトを差し込んだまま取付位置まで持っていきます。

オルタネータを取り付けます。

ブラケットに切り欠きがあるので、ボルトをオルタネーターに差し込んだまま取り付けられます。

オルタネーターボルトの位置を合わせて締め付けます。

カプラーとB端子を取り付けます。

外す時と同様にテンショナーを縮めながらベルトを取り付けます。

エンジンマウントを取り付けます。

アースケーブルとエアコン低圧パイプのクランプを取り付けます。

取付完了です。

取り付け後の充電量の点検

取付が終わったら充電量が問題ないか点検します。

  • 充電電圧
  • 充電電流
  • 暗電流

などを点検して問題なければ作業終了です。

無負荷状態の充電電圧は13.95V(ボルト)で問題ありませんでした。

負荷をかけた状態でも点検します)

プーリーのワンウェイクラッチ

ワンウェイクラッチが故障すると、始動時、加速時に「ゴロゴロ」音がすることが多いです。

ワンウェイクラッチの役割 オルタネータのワンウェイクラッチは、エンジンの回転をオルタネータに伝える役割を果たしています。エンジンが高速で回転しているときにオルタネータが急停止すると、ベルトやプーリーに過度の負荷がかかることがあります。ワンウェイクラッチは、オルタネータがエンジンの回転に追従できるようにすることで、この負荷を軽減します。

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