プリウス30系のバッテリー交換ガイド:初期化リセット手順,サイズ選び

30系プリウスの補機バッテリー交換 バッテリー

こんにちは!この記事ではプリウス30系補機バッテリーの交換、メモリーバックアップ、および初期化リセット手順について、詳しく説明します。

トヨタのプリウスを含むハイブリッド車の補機バッテリーは、従来のガソリン車で見られるスターターバッテリーとは異なる役割を担っています。

このバッテリーはエンジンを直接始動させるのではなく、ハイブリッドシステムの起動や車内の電子機器を動作させるためのバッテリーです。

このため、バッテリーが弱ってきても、一般的な車のようにスターターが回らないという明確な兆候が出にくく、バッテリーの状態を把握しにくいという特徴があります。

バッテリーの劣化が進むと最悪の場合、システムが起動しなくなる可能性もあるため、定期的な点検と交換が必要です。

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バッテリーサイズ選び

30系プリウスのバッテリーサイズは2種類あり、現車での確認が必要です。

30系プリウスのバッテリーサイズ

新車時にS34B20RとS46B24Rのどちらかのサイズが装着されていますので、現車のバッテリーサイズを確認する必要があります。

バッテリー本体に記載されているサイズ表示

 

バッテリーを購入する前にバッテリーサイズを確認しておきます。

S55B24Rが取り付けられていましたので、S46B24RS55B24Rのバッテリーを購入します。

補機バッテリーはラゲッジルームに取り付けられています。

S34B24Rのおすすめ

GSユアサ S34B20R  トヨタ系ハイブリッド車用 補機バッテリー 

S46B24Rのおすすめ

GSユアサ S46B24R  トヨタ系ハイブリッド車用 補機バッテリー

補機バッテリー交換手順

交換手順の流れは以下の通りです。

  1. メモリーバックアップバッテリーを接続
  2. バッテリーを取り外す
  3. バッテリーを取付
  4. 交換後の初期化(リセット)作業

メモリーバックアップ方法

イグニッションOFFの状態にしておきます。

OBDカプラーの位置

メモリーバックアップバッテリーは、運転席足元にあるOBDカプラーに接続します。

メモリーバックアップバッテリーの接続

メモリーバックアップバッテリーのコードを差し込み、電源を入れます。

古い補機バッテリーの取り外し

補機バッテリーはラゲッジルーム右端に取り付けられています。

ラゲッジデッキボード下のボックスを取り外します。

右サイドのボックスを外します。

補機バッテリーの温度センサー

バッテリーステーに取り付けられている、温度センサーのカプラーを抜きます。

バッテリーステーの取り外し

10㎜のボルト、ナットを緩めてバッテリーステーを外します。

マイナスターミナルの取り外し

10㎜のナットを緩めて、マイナスターミナルを外します。

10㎜のナットを緩めて、プラスターミナルを外します。

ガス抜きホースを引き抜きます。

古いバッテリーを車両から取り外します。

新品バッテリーの取付

新品バッテリーを車両に取り付けます。

ガス抜きホースを差し込みます。

プラスターミナルを取り付けて、10㎜のナットを締め付けます。

マイナスターミナルを取り付けて、10㎜ナットを締め付けます。

バッテリーステーを取り付けて、10㎜のボルト、ナットを締め付けます。

温度センサーのカプラーを差し込みます。

ラゲッジルームのボックスとデッキボードを取り付けます。

メモリーバックアップバッテリーの電源を切って、コードを抜きます。

補機バッテリー交換後のリセット(初期化)

メモリーバックアップバッテリーを使用せずに交換した場合や、バックアップに失敗した場合は初期化(リセット)作業が必要になります。

パワーウインドウ

  1. ドアガラスを半分以上下げる
  2. パワーウインドウをUP方向に作動させ、全閉停止してから5秒以上スイッチを保持する

バックドア

  1. 運転席のスイッチでドアをロック、アンロックさせる。

バックモニター

  1. ブレーキを踏みながらスタートボタンを押し、READY状態にします。
  2. バックに入れてバックモニターを映します。
  3. ステアリングを左右にいっぱいに切ります。

ISC(アイドルスピードコントロールバルブ)学習

ISCの初期化(リセット)は診断機を使った方が確実ですが、手動で初期化する手順を紹介します。

  1. メンテナンスモードにします
  2. メンテナンスモードの状態でエンジン冷却水が70℃以上になるまで暖気します
  3. エンジンを切ります。(メンテナンスモードは解除されます)
  4. ブレーキを踏みながらスタートボタンを押してREADY状態にします。
  5. アクセルを踏んでエンジンを始動します。
  6. エンジンが停止するまで待ちます。
学習が完了しているか確認するには、診断機が必要です。

メンテナンスモードにする手順

  1. Pレンジにして駐車ブレーキをかけます
  2. ブレーキを踏まないでスタートボタンを2回押します(ON状態にする)
  3. アクセルを2回全開で踏みます
  4. シフトをNレンジにします
  5. アクセルを2回全開で踏みます
  6. Pボタンを押してPレンジにします
  7. アクセルを2回全開で踏みます
  8. モニターにメンテナンスモードと表示されたらOKです

バッテリーの廃棄について

廃バッテリーは資源になるため、多少金額がかかるかもしれませんが、修理工場で引き取ってもらえると思います。定期点検や車検のついでにお願いしてみてください。

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