ホンダ フィット GE6 加速、減速時ギクシャク CVTオイル交換

トランスミッション

今回はホンダフィットの加速、減速時の不具合(ギクシャク)について、その対処法を紹介します。

ユーザーによるとスムーズに加速しない(特に低速時)。減速時にノッキングのような「ガクッ」という症状がでるといいます。

ホンダフィットGE6は、その走行性能や燃費効率が高く評価されています。その一因として、CVT(無段変速機)が挙げられます。CVTは、一定のエンジン回転数で効率的に走行できるため、燃費効率が向上します。しかし、一部のユーザーからは、加速・減速時のギクシャクを伴うCVTの不具合が報告されています。
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現象確認

実際に走行してみると、確かにギクシャクします。

・加速時・・・加速時は特に低速の状態のときに現象か現れます。時速40km以上出すと現象は収まります。

・減速時・・・減速時は信号待ちなどで減速し、停止する直前にガクンとノッキングのような症状がでます。

原因と対策

原因はいくつか考えられます。

  • CVT本体の故障
  • トルクコンバーターの故障
  • CVTソレノイドバルブの故障
  • CVTオイルの劣化

CVT本体やトルクコンバーターの交換となるとかなりの高額修理となります。(20~30万)

CVTソレノイドの交換も本体ほどではないですが高額になりますので、とりあえず今回は一番安価で交換工賃も安く済むCVTオイルの交換をして症状が良くなるか試してみることにします。

CVTオイルの交換

フィットGE6のCVTオイル交換方法について説明します。

交換の手順は以下の通りです。

  1. CVTオイルレベルゲージを外す
  2. 車をリフトアップ又はジャッキアップする
  3. 廃油用のオイルジョッキを用意する
  4. ドレンボルトを緩めてオイルを抜く
  5. 抜けたオイル量を測っておく
  6. ドレンボルトを取り付ける
  7. 新品のCVTオイルを注入する
  8. エンジンを始動してオイルを循環させる

以上の作業を2回繰り返します。

準備

CVTの場合ホンダ純正ウルトラHMMF4リットル缶を2つ用意します。

CVTミッションのドレーンから1回に抜ける量が約2.8リットルです。(2回交換します)

準備するものは以下の通りです。

  • ホンダ純正ウルトラHMMF4リットル缶×2(ホンダ純正品を推奨)
  • 新しいドレーンガスケット(必要に応じて)
  • スピンナーハンドル(9.5sq)
  • オイルジョッキ(廃油用)
  • オイルジョッキ(新油用。きれいなジョッキ)
  • ジョウゴ(長い物)

 ホンダウルトラHMMF4リットル缶

 

オイルファンネル(ジョウゴ)

古いCVTオイルの抜き取り

手順は以下の通りです。

  1. CVTオイルレベルゲージを外す
  2. 車をリフトアップ又はジャッキアップする
  3. 廃油用のオイルジョッキを用意する
  4. ドレンボルトを緩めてオイルを抜く
  5. 抜けたオイル量を測っておく

エンジンルームにあるCVTオイルレベルゲージを抜いておきます。

CVTドレーンボルトはミッション外側(助手席側)に付いています。

スピンナーハンドルを使用してドレンボルトを緩めます。

専用の10㎜工具もありますが、今回はスピンナーハンドル9.5sqを使用しました。

抜けた量を測っておきます。測り終えたらドレーンボルトを取り付け軽く締め付けます。

新しいCVTオイルの注入

抜けたオイルと同じ量(3リットル)の新油をきれいなオイルジョッキに入れます。

長いジョウゴを用意します。

CVTオイル注入口にジョウゴを差し込みます。

レベルゲージを抜いた所がCVTオイル注入口になります。
新品のCVTオイルをゆっくり注入します。
注入し終わったらレベルゲージを取り付けます。
エンジンを始動し、ブレーキを踏みながらシフトレバーをゆっくり一巡させます。
(この作業を何回か繰り返します)
シフトをゆっくり一巡させることで新品のCVTオイルを循環させます。
何回か循環させたら、もう一度CVTオイルを交換します。

CVTフルードレベルの確認

2回目のCVTオイルの交換が終わったら、CVTオイルレベルを調整します。

  1. エンジンを始動し、アイドリング状態で温度が上がるまで待ちます。
  2. その後、ギアを順番に(P, R, N, D)に入れていき、各ギアで数秒間待ちます。
  3. エンジンを停止しレベルゲージを抜いてCVTフルードのレベルを確認します。
  4. 必要に応じて、CVTオイルを追加し、適切なレベルになるまで調整します。

ECUリセット

交換作業が終わったら、ECUのリセットを行います。

診断機を接続してECUのリセットをします。

走行テスト

全ての作業が終わったら、実際に走行して不具合が直ったか確認します。

今回はCVTオイルの交換のみでギクシャクの症状は治まりました。

CVTオイルを交換しても症状が直らない場合はCVT本体の交換が必要になるかもしれません。

 

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