今回はホンダフィットの加速、減速時の不具合(ギクシャク)について、その対処法を紹介します。
ユーザーによるとスムーズに加速しない(特に低速時)。減速時にノッキングのような「ガクッ」という症状がでるといいます。
現象確認
実際に走行してみると、確かにギクシャクします。
・加速時・・・加速時は特に低速の状態のときに現象か現れます。時速40km以上出すと現象は収まります。
・減速時・・・減速時は信号待ちなどで減速し、停止する直前にガクンとノッキングのような症状がでます。
原因と対策
原因はいくつか考えられます。
- CVT本体の故障
- トルクコンバーターの故障
- CVTソレノイドバルブの故障
- CVTオイルの劣化
CVT本体やトルクコンバーターの交換となるとかなりの高額修理となります。(20~30万)
CVTソレノイドの交換も本体ほどではないですが高額になりますので、とりあえず今回は一番安価で交換工賃も安く済むCVTオイルの交換をして症状が良くなるか試してみることにします。
CVTオイルの交換
フィットGE6のCVTオイル交換方法について説明します。
交換の手順は以下の通りです。
- CVTオイルレベルゲージを外す
- 車をリフトアップ又はジャッキアップする
- 廃油用のオイルジョッキを用意する
- ドレンボルトを緩めてオイルを抜く
- 抜けたオイル量を測っておく
- ドレンボルトを取り付ける
- 新品のCVTオイルを注入する
- エンジンを始動してオイルを循環させる
以上の作業を2回繰り返します。
準備
CVTの場合ホンダ純正ウルトラHMMF4リットル缶を2つ用意します。
CVTミッションのドレーンから1回に抜ける量が約2.8リットルです。(2回交換します)
準備するものは以下の通りです。
- ホンダ純正ウルトラHMMF4リットル缶×2(ホンダ純正品を推奨)
- 新しいドレーンガスケット(必要に応じて)
- スピンナーハンドル(9.5sq)
- オイルジョッキ(廃油用)
- オイルジョッキ(新油用。きれいなジョッキ)
- ジョウゴ(長い物)
ホンダウルトラHMMF4リットル缶
オイルファンネル(ジョウゴ)
古いCVTオイルの抜き取り
手順は以下の通りです。
- CVTオイルレベルゲージを外す
- 車をリフトアップ又はジャッキアップする
- 廃油用のオイルジョッキを用意する
- ドレンボルトを緩めてオイルを抜く
- 抜けたオイル量を測っておく
エンジンルームにあるCVTオイルレベルゲージを抜いておきます。
CVTドレーンボルトはミッション外側(助手席側)に付いています。
スピンナーハンドルを使用してドレンボルトを緩めます。
抜けた量を測っておきます。測り終えたらドレーンボルトを取り付け軽く締め付けます。
新しいCVTオイルの注入
抜けたオイルと同じ量(3リットル)の新油をきれいなオイルジョッキに入れます。
長いジョウゴを用意します。
CVTオイル注入口にジョウゴを差し込みます。
CVTフルードレベルの確認
2回目のCVTオイルの交換が終わったら、CVTオイルレベルを調整します。
- エンジンを始動し、アイドリング状態で温度が上がるまで待ちます。
- その後、ギアを順番に(P, R, N, D)に入れていき、各ギアで数秒間待ちます。
- エンジンを停止しレベルゲージを抜いてCVTフルードのレベルを確認します。
- 必要に応じて、CVTオイルを追加し、適切なレベルになるまで調整します。
ECUリセット
交換作業が終わったら、ECUのリセットを行います。
診断機を接続してECUのリセットをします。
走行テスト
全ての作業が終わったら、実際に走行して不具合が直ったか確認します。
今回はCVTオイルの交換のみでギクシャクの症状は治まりました。
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