ハンドル切ると(ギシギシ)( ギギギ )異音 20系アルファード

シャシー

こんにちは。アルファード(20系)のオーナーの皆さん、サスペンションからの異音にお困りではありませんか?この記事では、その問題の修理事例を詳しくご紹介します。

低速で走行中ハンドルをいっぱいに切るとギシギシ」「ギギギ」と結構大きな音が出るそうです。

走行してみると、そこまでの異音は確認できませんでしたが、車をリフトアップして点検することにしました。

エンジンを止めてハンドルを左右に切ってみると重い感じがしました。

いっぱいに切っても半分ぐらい戻されてしまう

アッパーマウントのベアリングの動きが悪いのかもしれないので分解してみることにしました。

ストラットの取り外し

まずアッパーマウントを車体に止めているナットを3本外します。

かなり狭いのですが、メガネレンチなどを使用して緩めます。

左側も同じようにナットを外します。

ブレーキホースの固定ボルトと車速センサー配線の固定ボルトを外します。

スタビライザーリンクの取り付けナット(上側のみ)を外します。

(ゆるみ止めナットを使用しているのでインパクトレンチで緩めると楽です)

最後にストラットの取り付けボルトナットを外します。

ここを外すとストラットが落ちてくるので支えながら外します。

ストラットを外すとハブナックルがぶら下がってしまって車速センサーの配線とブレーキホースに負担がかかってしますので、ロープなどで車体側に固定しておきます。

アッパーマウント と ベアリングの交換

ストラットが外れたらアッパーマウントとベアリングを交換します。

スプリングコンプレッサーを使用してスプリングに遊びができるまで縮めます。

アッパーマウント上部のナットを緩めます。

スプリングを縮めてからアッパーマウントを外さないとスプリングの圧力でストラットが飛んでいく危険があります。
取り外したアッパーマウントとベアリング。
見た感じ異常はなかったですが、ベアリングの動きが重い感じがしましたので新品に交換することにしました。
インパクトレンチを使用して新品のアッパーマウントを取り付けます。(締めすぎに注意
スプリングをスプリングシートの元の位置に合わせて、スプリングコンプレッサーを緩めて伸ばします。

ストラットの取り付け

組みあがったら車両に取り付けます。
取り付けは最初にアッパーマウントのナットを取り付けます。
ストラットを持ち上げながら取り付けるので、誰かに手伝ってもらわないとキツイです。
後は外す時と逆の順番で取り付けていきます。

サイドスリップの点検

アッパーマウントの交換なので車高が変わったわけではありません。アライメントが大きくズレることはないですが、一応サイドスリップの点検をします。
点検の結果サイドスリップは0mmだったのでアライメントはOKとしました。
サイドスリップはまっすぐの状態でどれだけ横にずれているか(滑っているか)を測定します。ホイールアライメントはトーイン、キャンバー、キャスターなど様々な角度が付いていて、それを総合的に見るのがサイドスリップです。

走行テスト

最後に走行テストをして異常がないことを確認して作業完了です。
後日ユーザー様からも異音の症状が改善していると報告を受けました。

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