こんにちは。今回はトヨタハイブリッド車のブレーキフルード交換方法、手順を紹介します。
トヨタのハイブリッド車はスキャンツールを使用しないとブレーキフルードの交換ができません。
同じトヨタ車でも車種によって交換手順が異なりますので紹介します。
初めて作業する車種だと戸惑うかもしれませんが、慣れてしまえば簡単です。
50系プリウスのブレーキフルード交換 (エア抜き)
50系のプリウスは30系の交換方法とは若干異なりますが、スキャンツールを使用して2人で作業するというところは変わりません。
スキャンツールを繋いで準備
まずスキャンツールを繋いでイグニッションをONの状態にします。
ABS_VSCを選択します。
作業サポートのエア抜き/AHB-R関連作業を選択します。
次に以下の準備をします。
- エンジンスイッチがONになっている
- バッテリー電圧が正常な状態である
- パーキングブレーキがONになっている
- シフトレバーがPの位置になっている
- ブレーキペダルを踏みこまない
エア抜き作業
あとは画面の手順通りに右リヤ→左リヤ→左フロント→右フロントの順番でエア抜きをしていきます。
30プリウスと違い4輪ともペダリングで抜いていきます。(基本2人で作業)
アキュームレータ0ダウン
条件を確認してOKを押します。
アキュームレータ0ダウンは6回繰り返します。
アキュームレータ0ダウンの途中、メーターに警告表示が出ますが異常ではありません。
アキュームレータ0ダウンが終わったらリザーバータンクのフルードをMAXに合わせます。
これで完了です。
カムリ ハイブリッドのブレーキフルード交換 エア抜き
30系プリウスのブレーキフルード交換 (エア抜き)
30系のプリウスのブレーキフルードの交換はリヤがモーター駆動でフロントがペダリングによる交換です。
スキャンツールを繋ぐ
スキャンツールを繋いでイグニッションをONの状態にします。
作業サポートのABSを選択し、エア抜きの項目を選びます。
次に以下の準備をします。
- パーキングブレーキを引いた状態にする
- イグニッションスイッチをON]の状態にする
- リザーバレベルスイッチのコネクタを
リザーバレベルスイッチのコネクタはリザーバタンクの横にあります。
リヤブレーキフルードの交換 (エア抜き)
リヤは右からエア抜きをします。
ブレーキペダルを踏んだ状態でブリーダプラグを緩めます。
緩めると自動的にモーターが駆動してブレーキフルードが抜けます。
ある程度抜けたらブリーダープラグを閉めてブレーキペダルを放します。
左側も同じ手順で抜きます。
フロントブレーキフルードの交換(エア抜き)
フロントはリヤと違いペダリングで抜いていきます。
左フロント→右フロントの順番で交換します。
ブレーキペダルを踏んだ状態でブリーダープラグを緩め、その後ペダリングでブレーキフルードを交換します。
ペダリング→ブレーキペダル踏みっぱなし→ブリーダープラグを緩めるを繰り返し、ブレーキフルードを交換します。
数回繰り返してフルードが綺麗になったら、ブリーダープラグを閉めて右側も同じように交換します。
アキュームレータ0ダウン
アキュームレータ0ダウンを行ってブレーキフルードを循環させます。
ABSのポンプが停止するまで待ちます。
ABSモーターポンプが停止したらYESボタンを押して2回目に移ります。
終了したらリザーバーレベルスイッチのコネクタを繋ぎます。
故障コードの消去
エア抜き作業が終わったらリザーバーレベルスイッチの故障コードが記憶されてしまっているので忘れずに消去します。
消去したら作業完了です。
アクアのブレーキフルード交換(エア抜き)
アルファードHV(AYH30W) エスティマHV(AHW20W) のブレーキフルード交換
アルファードHVとエスティマHVはブレーキフルード交換方法が同じなので、まとめて紹介します。
リヤはポンプのモーター駆動、フロントはペダリングでフロント→リヤの順番で交換します。
スキャンツールを繋いで準備
スキャンツールを繋いで以下の準備をします。
- エンジンスイッチがONになっている
- バッテリー電圧が正常な状態である
- パーキングブレーキがONになっている
- シフトレバーがPの位置になっている
- ブレーキペダルを踏みこまない
作業サポートのエア抜きを選択してABS.VSCを選択します。
エア抜き(タイプ2)を選択します。
OKを押します。
リザーブタンクのフルードの量がMAX~MINの間に保つように補充しながら交換します。
ブレーキフルード交換
順番はフロント右→フロント左→リヤ左→リヤ右で交換します。
フロントブレーキフルード交換
ブレーキペダルを踏んだ状態でブリーダープラグを緩め、ブレーキフルードがキレイになるまでペダリングで交換します。
キレイになったらブレーキペダルを数回踏んでから、踏みっぱなしの状態でブリーダーを緩めてフルードを抜いてから締め付けます。
リヤブレーキフルード交換
ブレーキペダルを踏んだ状態でブリーダープラグを緩めフルードを交換します。
ポンプモーターが駆動するのでブレーキペダルは踏んだままにします。
故障コードの消去
作業が終わったらABS関連の故障コードが入ってないか点検します。
入っていたら消去し、異常なしならそのまま終了します。
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