今回はBMWミニ(F54,55,56,57,60)のバッテリー交換、適合サイズ、初期化(リセット)
メモリーバックアップの方法について紹介します。
バッテリー交換は自動車の基本的なメンテナンスの一部であり、それほど難しい作業ではありませんが、間違った方法で行うとバッテリーや車に損傷を与える可能性があります。適切な手順を踏むことが重要です。
バッテリーサイズ
BMWミニのバッテリーサイズは現車に装着されているサイズ、種類、アンペア数を確認する必要があります。
以下の数値を確認します。
- ケースサイズ・・・長さ、幅、高さ(主に長側面の長さを測ります)
- アンペア数・・・Ah(アンペアアワー)、CCA
- バッテリーのタイプ・・・AGMかEFB
長側面の長さを測ります。(幅と高さはDIN規格ならすべて同じなので測りません)
作業した車両は315㎜だったのでLN4になります。
バッテリーのタイプとアンペア数は上部のステッカーに表記されています。
搭載されているバッテリーのタイプはAGM、80Ah、CCA800Aと分かりましたので、
- ケースサイズ・・・LN4
- バッテリータイプ・・・AGM
- 80Ah(アンペアアワー)以上
- CCA 800A(アンペア)以上
のバッテリーを購入します。
サイズ LN4 AGM 80Ah CCA800Aのおすすめバッテリー
サイズ LN3 AGM 70Ah CCA760Aのおすすめバッテリー
バッテリーの交換手順
バッテリーの交換手順は以下の通りです。
- イグニッションOFFの状態にする
- メモリーバックアップバッテリーを接続する
- カウルトップ、バッテリーカバーなどを外す
- ガス抜き排気ホースを外す
- バッテリーステーを外す
- マイナスターミナルを外す
- プラスターミナルを外す
- 古いバッテリーを取りはすす
- 新品バッテリーを取りつける
- プラスターミナルを付ける
- マイナスターミナルを付ける
- バッテリーステーを付ける
- ガス抜き排気ホースを付ける
- バッテリーカバー、カウルトップなどを元に戻す
- メモリーバックアップバッテリーを外す
- 初期セット(リセット)作業をする
メモリーバックアップ
メモリーバックアップバッテリーを接続する前にイグニッションOFFの状態にしておきます。
メモリーバックアップバッテリーは運転席足元にあるOBDカプラーに接続します。
メモリーバックアップバッテリーをOBDカプラーに接続し、電源を入れます。
おすすめのメモリーバックアップバッテリー
バッテリーの取り外し
バッテリーはエンジンルームに取り付けられています。
バッテリーはカバー、カウルトップの下に隠れていて見えません。
バッテリーカバー上のウエザーストリップを外します。
バッテリーカバーを上部の8㎜ボルトを3本緩め、外します。
カウルトップ前方部分を取り外します。
エアクリーナーケースを固定しているビス(トルクスT-25)を外します。
ホースバンドを緩め、エアフロメータのカプラを外します。
これでエアクリーナーケース上部が外れます。
10㎜ナットを外してバッテリーカバー(カウルトップ)を外します。
13㎜のボルトを2本緩めてバッテリーカバー前部を取り外します。
バッテリーカバー(前部)は上に引き上げて取り外します。
13㎜のボルトを緩めてバッテリーステーを外します。
ガス抜き用の排気ホースを矢印方向に引き抜きます。
マイナスターミナルに取り付けられているカプラーを抜きます。
10㎜のナットを緩めて、マイナスターミナルを外します。
10㎜のナットを緩めてプラスターミナルを外します。
古いバッテリーを車両から取り外します。
バッテリーの取付
外した時と逆の手順で取り付けていきます。
新品のバッテリーを車両に取り付けます。
プラスターミナルを取り付けて10㎜ナットを締め付けます。
マイナスターミナルを取り付けて10㎜ナットを締め付けます。
マイナスターミナルに付いているセンサーにカプラーを差し込みます。
バッテリーステーと排気ホースを取り付けます。
バッテリーカバーを取り付けます。
カウルトップ、バッテリーカバーを元に戻していきます。
全てを元に戻したら完成です。
メモリーバックアップバッテリーの電源を切って外します。
初期化(リセット)
バックアップバッテリーを使用せずに交換作業をした場合やバックアップに失敗した場合は以下の初期化(リセット)作業を行う必要があります。
パワーウインドウ
- パワーウインドウのガラスを一番下まで下げます。
- UP方向にスイッチを作動させて、一番上まで上げた後3秒くらいUP方向にスイッチを追し続けます。
日時の設定
取扱説明書に従って日時を合わせます。
バッテリー交換登録
交換登録をしなくても今まで不具合が出たことはありません。気になる場合は、車検や点検時のついでに作業してもらうといいと思います
バッテリー交換登録は診断機を接続して行います。
バッテリーの廃棄
廃バッテリーは資源になるため、多少金額がかかるかもしれませんが、修理工場で引き取ってもらえると思います。定期点検や車検のついでにお願いしてみてください。
コメント