修理費用は自動車が高性能になるにつれ高くなっています。
一昔前であればバッテリー交換は2~3万円でも高いイメージでしたが、今はバッテリーを2個使用していて6万円以上かかることも珍しくありません。
今回はセレナ(C27)S-ハイブリッド車のバッテリー交換方法、初期セット、バックアップの方法を紹介します。
セレナ(C27)のS-ハイブリッド車はバッテリーを2個使用しています。(それ以外は1個)
セレナ(C27)のバッテリーサイズ
バッテリーサイズはメインがS=95、サブがK-42で、どちらもアイドリングストップ車用のバッテリーです。
おすすめのバッテリー2個セット
パナソニック製のおすすめバッテリー
メモリーバックアップの方法
バッテリーを外す前にメモリーバックアップ用のバッテリーを繋ぎます。
バックアップ用バッテリーは運転席足元にあるOBDカプラーに繋ぎます。
キーOFFの状態でメモリーバックアップバッテリーをつなぎ、電源を入れます。
おすすめのメモリーバックアップバッテリー
バッテリーの取り外し
まずバッテリー上に被さっているエアダクトを外します。
エアダクト前方に付いているクリップ(プッシュリベット)を2個外します。
クリップは真ん中の部分を押しんだ後、上に引き抜きます。
クリップが外れたらダクトを上に持ち上げて外します。
写真のように差し込まれているだけなので、持ち上げることで簡単に外れます。
バッテリーターミナルを⊖マイナス→⊕プラスの順番で外します。
バッテリーターミナルは10㎜のナットを緩めて外します。(ナットは完全には外さない)
バッテリーのステーを外します。
バッテリーステーは10㎜のナットを緩めて外します。(ナットは完全に外さない)
バッテリーを持ち上げて外します。
古いバッテリーからバッテリーカバーを外しておきます。(新しいバッテリーに取り付けます)
バッテリーの取付
新しいバッテリーにカバーを取り付けます。
新品バッテリーに取り付けられている持ち手を外します。(奥の大きいバッテリーから取付けます)
バッテリーステーに刻印されている矢印が車両前方を向くように取り付けます。
バッテリーステーの10㎜のナットを締め付けます。
バッテリーターミナルを⊕プラス→⊖マイナスの順番で取り付けます。
バッテリーターミナル、バッテリー本体を軽く揺すってみて、しっかり固定されているか確認します。
エアダクトをエアクリーナーボックスに差し込むように取り付けます。
クリップの中心部を上に引き上げた状態にしてから差し込みます。
差し込んだら中心部を面一まで押し込みます。
コンピュータのリセット
バッテリーを新品に交換した後はコンピューターのリセット作業が必要になります。
(バッテリー放電電流積算値クリア)
この作業はスキャンツール(診断機)がないと作業できません。ですので修理工場やディーラーにお願いすることになります。
初期化(リセット)方法
メモリーバックアップバッテリーを使用しなかった場合、初期セットが必要になります。
パワーウインドウ
- 運転席ドアを閉めIGスイッチをONにする
- ガラスを半分以上開ける
- パワーウインドウスイッチをAUTOアップで全閉して押しっぱなしで2秒以上保持する
バックモニター
- エンジンを始動する
- ステアリングを左右にいっぱいに切る。
- 直進状態で走行(速度30Km以上、距離100m以上)
オートスライドドア
- オートスライドドアスイッチで全開、全閉に作動させる
- 異音異常がないか確認する
- ブザーが鳴ることを確認する
時計
ステアリングスイッチを操作して時計を合わせる。
時計を選んでOKを押し、時計を調整します。
バッテリーの廃棄について
廃バッテリーは資源になるため、多少金額がかかるかもしれませんが、修理工場で引き取ってもらえると思います。定期点検や車検のついでにお願いしてみてください。
コメント