最近の自動車用バッテリーは、アイドリングストップ車、ハイブリッド車、充電制御車などの普及から高性能なものが使用されていて、金額も高くなっています。
特に輸入車は国産車と比べて金額が1.5倍~2倍くらい高いのでバッテリー交換となると、かなりの出費になってしまいます。
今回はフォルクスワーゲン・ゴルフ7のバッテリー交換方法、バッテリー適合サイズ、初期セット方法を紹介します。
ゴルフ7のバッテリー適合サイズ
ゴルフ7のバッテリーのサイズはほとんどのグレードでLN3,(L3)を使用しています。
LN3とLN2の大きな違いは寸法です。縦方向の長さと高さは同じなので横幅だけ測れば判別できます
この車両は278㎜でしたのでサイズはLN3(L3)です。
タイプ別の寸法です。
今回作業した車両は278㎜でしたのでLN3(L3)を購入します。
元々取り付けられていた純正バッテリーです。性能は69Ah(アンペアアワー)CCA680A(アンペア)のEFBバッテリーです。
LN3のおすすめバッテリー
メモリーバックアップの方法は?
バックアップをしないでバッテリーを取り外すと時計の設定やパワーウインドウの初期設定などが必要になりますので、メモリーバックアップ用のバッテリーを使用することをおすすめします。
バックアップ用のバッテリーは運転席足元にあるOBDカプラーに接続します。
バックアップ用のバッテリーを接続したらスイッチを入れます。
おすすめのメモリーバックアップバッテリー
バッテリーの取り外し
バッテリーはエンジンルームの向かって右側(助手席側)に付いています。
10㎜ナットを緩めマイナスターミナルを外します。
次にプラスターミナルを外します。
13㎜のボルトを緩めてバッテリーステーを外します。
バッテリーの取付
新品バッテリーにバッテリーカバーを被せます。
新品バッテリーを車両に載せます。
プラスターミナルを取り付けます。きつくて取り付けづらい場合はマイナスドライバーなどでターミナルを少し広げると奥まではまります。
マイナスターミナルを取り付けます。
プラスターミナルにカバーを付けます
マイナスターミナルにもカバーを取り付けます。
バッテリーステーを取り付けます。
後はバックアップ用のバッテリーの電源を切って外したら取り付けは完了です。
初期化(リセット)
バックアップバッテリーを繋ぎながらバッテリーを交換をした場合は特に初期セットをする必要がありません。
バックアップバッテリーを繋がずに交換作業をした場合以下の初期セットを行う必要があります。
パワーウインドウの初期化
この作業をしないとパワーウインドウのオート機能が効かなくなります。
パワーウインドウのガラスを一番下まで下げます。次に一番上まで上げた後3秒くらいUP方向にスイッチを押し続けます。これをドア4枚すべて行います。
時計を合わせる
取説に従って時刻、日時を合わせます。
ステアリング舵角の初期セット
ステアリングを左右にいっぱい切るようにゆっくり走行する。(ESP警告灯が点いている場合は消えるまで走行する)
バッテリー交換後のコーディングについて
バッテリー交換後は専用の診断機でバッテリーのコーディングが必要となっていますが、今までしなくても特に不具合が出たことはありません。
バッテリーの廃棄について
廃バッテリーは資源になるため、多少金額がかかるかもしれませんが、修理工場で引き取ってもらえると思います。定期点検や車検のついでにお願いしてみてください。
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