触媒劣化 P0420 タウンエースバン ダイハツ S402M そのままで大丈夫?

エンジン
DSC_0385

エンジンチェックランプが点灯したタウンエースバン(S420M)の整備事例です。

車はタウンエースバンでダイハツのOEMです。

診断機でダイアグコードを点検するとP0420 触媒劣化と表示されました。

距離は110000km。オイル管理もあまり良くありません。

このダイアグコードは2008年くらいから作られたコードだったと思います。

触媒は簡単に言うと排気ガスを浄化する装置です。どうやって劣化を判断しているかというと触媒の前後にO2センサーを配置してフロントセンサーの出力に対してリヤセンサーがどう出力しているかをECUで判断しています。

まず本当に排気ガスが汚れているかCO・HCメーターで測定します。

COが0.11% HCが10ppm

正常の範囲だと思います。

エンジンオイル量も正常なのでエンジン本体は大丈夫と判断しました。

スポンサーリンク

O2センサーの点検

次にO2センサーの出力電圧を診断機で点検します。

 

3000回転時

上の0~1Vで波打っているのがフロントO2センサーです。

下の細かく波打っているのがリヤO2センサーです。

フロントセンサーに対して遅れて反応していれば正常です。

フロントとリヤがシンクロしているほど(出力のタイミングが同じ)排気ガスが浄化されず素通りしているということですが、、、、

悪くないような。

リヤセンサーのほうがフロントより遅れて反応しています。

でも少し波が大きいような気もします。

このコードは高速走行(70km以上だったかな?)でないと拾わなかったと思うのでその状況で点検しないと正確には判断できないと思いました。

あと正常な車のO2センサーの出力も診断機で見ておく必要がありますね。

走行距離やオイル管理の悪さをを考えると触媒とフロント、リヤのO2センサーをセットで交換すれば間違いなさそうです。

続きはまた更新します。

O2センサー、触媒の交換

部品交換の了解が得られたので作業しました。

新品の触媒です。

O2センサーマフラーガスケットです。

専用工具を使ってO2センサーを緩めます。

リヤのO2センサーはカプラーのみ外します。

マフラーを緩めます。

外したマフラーと新品のマフラーです。

取り付け完了。

正常なO2センサー波形

交換後のO2センサーの出力を点検したいと思います。

ダイハツのOEMなので車種はダイハツを選んで点検します。

前回の診断から2~3週間経ちましたが、故障コードは入っていませんでした。

高速走行をしなかったからでしょうか?

 

これが交換後のO2センサーの出力です。(3000回転)

見てほしいのはリヤO2センサーの出力です。

ほぼまっすぐですね。

 

アクセルを離したときです。

フロントセンサーに少し遅れて反応しています。

これで正常だと思います。

 

これが交換前です。リヤO2センサーの出力が少し波があります。

交換後の排気ガスですが、

COが0.10% HCが0.00ppm

ほんの少し下がりましたが、ほとんど変わりません。

故障と呼べるほどのものでは無いように感じるのは私だけでしょうか?

少し触媒劣化の判定が厳しすぎるような気がします。

今回正常なO2センサーの出力が点検できたので

次回同じ症状の車が入庫したときの参考にしたいと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました