バッテリーがすぐ上がる 意外な原因とは? 漏電 暗電流 点検方法

電装部品
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ある朝、車をスタートさせようとすると、なんとエンジンがかからない!その原因はバッテリー上がり。

そして、新品に交換しても、また同じ現象が繰り返される…こんな経験はありませんか?

今回のブログでは、バッテリーがすぐに上がってしまう車両の点検方法と、私が実際に遭遇した修理事例を紹介します。

多くの自動車所有者や整備士が直面するこの問題。一体、何が原因なのか、そしてどのように対処すればいいのか。詳しく解説していきますので、最後までお付き合いください!

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1日でバッテリーが上がってしまう H18年式アトラス

バッテリーは新品なので、とりあえあず充電系統を点検します。

  • 充電電圧       14.1V(ボルト)
  • 充電電流(無負荷状態) 9.5A(アンペア)
  • 充電電流(負荷をかけた状態)で40A(アンペア)前後

充電量は問題ないと判断しました。

  • 暗電流を測定します。

測定してみると330mA(ミリアンペア)もありました。正常な状態であれば10~20mAぐらいだと思います。

暗電流とはキーoffの状態で流れている電流のことです。

暗電流の測定方法

  1. バッテリーのマイナス端子を外す
  2. バッテリーマイナス端子と外したバッテリーターミナルにテスター棒を当てます。
  3. 電流値を読みます。

最近の車はむやみにバッテリー端子を外すと初期セットなどが必要になりますのでクランプ式の暗電流測定用のテスターを使うとかなり楽に点検できます。

暗電流の基準は車種によって異なります。高級車など大きい車だと暗電流は高くなりますが

高くても40mA(ミリアンペア)ぐらいだと思います。

因みに平成19年式のメルセデスベンツ300Eの暗電流が28mA(ミリアンペア)。軽自動車の商用車で10mA以下でした。

原因

では原因を究明していきます。

まずヒューズを1個づつ抜いて電流値が下がるか見ていきますがどれを抜いても変わりません。

オルタネータ(発電機)の漏電かなと思いカプラーB端子を外しましたが変わりませんでした。

次にスターターの端子を外そうと動かした瞬間に電流値が下がりました。

 

スターターを外してみると”焦げたような跡”があり配線の被服が溶けていました。

むき出しになった配線がスターターに当たってショートしていたようです。

修理

配線の修理スターター交換をして完了しました。

配線の修理は配線の焦げた部分を切り落として、新しく同じ太さの配線を探して繋げました。

配線の交換となるとワイヤーハーネスごと交換になってしうので、かなり大変な作業になってしまいます。この場合、同じ太さの配線をつなげて修理したほうが部品代も工賃も安く済みます。

暗電流は20mAに下がりました。原因はスターターの故障でスターター電流が高くなり熱で配線の被覆を溶かし、そこから漏電したものと思われます。

スターターやオルタネーターを交換するときは必ずバッテリーマイナス端子を外しましょう!

間でバッテリーが上がってしまう H17年式 日野デュトロ

大きなバッテリーを2個積んでいるので1週間で上がるのは早すぎます。
チャージランプは点いておらず、普通に走行出来ているので、漏電が原因だと思います。

充電系統の点検

充電電圧充電電流を点検しましたが問題ありませんでした。
暗電流を測定すると573mA(ミリアンペア)もありました。
明らかにどこかで漏電しているようです。

原因究明

とりあえず室内のヒューズを1個づつ抜いて暗電流が下がるか点検しましたが、
どのヒューズを抜いても電流値は下がりませんでした。
次に車外にあるヒューズを1個づつ抜いて点検します。
するとエンジンECUのヒューズを抜いたところで暗電流が20mA(ミリアンペア)まで下がりました。
なのでECUとその系統に原因があるようです。
ECUのメインリレーは同じヒューズボックス内にあるので外して点検したらリレーの端子が腐食していました。
よく見るとボックス全体が雨水が入ったのか湿っていました。蓋のパッキンの劣化でしょうか?
雨水がリレー内に侵入してショートしていたのが原因でした。
ボックスの蓋とパッキン、リレーをすべて交換して修理完了としました。

1~2週間でバッテリーが上がる H14年式 アトラス

あまり使用していない車両ですが、1~2週間で上がってしまうのは少し早い気がします。

漏電が原因だと思いますが、とりあえず基本的なところから点検していきます。

充電量の点検

  • 充電電圧   14.3V(ボルト)
  • 充電電流(無負荷状態)   9.2A (アンペア)
  • 充電電流(負荷をかけた状態)41.0A(アンペア)
充電量は異常ありませんでした。

暗電流の点検

暗電流を測定すると52mA(ミリアンペア)でした。

完全に異常な数値ではないですが、この車種にしては高いと思います。

原因の究明

まず助手席にあるヒューズボックスのヒューズを順番に抜いていき、暗電流の数値が下がるか点検します。

そうするとルームランプヒューズを抜いた時数値が下がりました。

ルームランプの不具合でしょうか?

ルームランプ本体のカプラーを外しましたが、数値は下がりませんでした。

次にドアのカーテシスイッチを外してみましたが数値は下がらず、ルームランプ関係の配線を点検しましたが、配線を噛みこんでいるなどの異常はありませんでした。

あとは配線図を見ながら判断することになるのですが、とりあえず簡単に外せそうなユニットのカプラーを抜いてみます。

すると運転席にあるシフトコントロールユニットのカプラーを抜いた時、暗電流の数値が13mA(ミリアンペア)に下がりました。

原因はこのユニットにあるようです。

以前から不具合の多い箇所なのですが、”シフトレバーが動かなくなる””などの症状が多く

このような故障の仕方は初めてです。

ユニットを新品に交換すると暗電流は13mA(ミリアンペア)に下がりました。

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