今回はフォルクスワーゲン シャランTSI 1.4ガソリン車のバッテリー交換手順、交換後のリセット(初期化)、
バッテリーサイズ、メモリーバックアップ方法を紹介します。
最近の自動車用バッテリーは、アイドリングストップ車、ハイブリッド車、充電制御車などの普及から高性能なものが使用されていて、金額も高くなっています。
特に輸入車は国産車と比べて金額が1.5倍~2倍くらい高いのでバッテリー交換となると、かなりの出費になってしまいます。
バッテリーサイズ
フォルクスワーゲンシャランのバッテリーはモデルや年式によってサイズが異なりますので、今装着されているバッテリーサイズを確認します。
シャラン1.4 TSIガソリン車に装着されている、バッテリーサイズを以下に示します。
LN3,LN4はバッテリーの寸法を表しています。以下に寸法の表を示します。
幅と高さはすべて同じ寸法なので、長さ(長側面)の寸法だけ測ります。
現在搭載されているバッテリーの長側面を測ると278㎜でしたので、サイズはLN3になります。
タイプはAGM、容量は68Ah(アンペアアワー)、680A(CCA)でした。
容量は68Ah,680A以上の物を選びます。
おすすめのバッテリー
バッテリー交換手順
以下の手順で交換します。
- イグニッションスイッチをOFF状態にする
- メモリーバックアップバッテリーを接続して電源を入れる。
- バッテリーステーを外す
- バッテリーマイナスターミナルを外す
- バッテリープラスターミナルを外す
- バッテリーを車両から取り外す
- 新品バッテリーを車両に取り付ける
- バッテリープラスターミナルを取り付ける
- バッテリーマイナスターミナルを取り付ける
- バッテリーステーを取り付ける
- バッテリーマイナスターミナルを取り付ける
- メモリーバックアップバッテリーを外す
- パワーウインドウなどのリセット、初期化をする(バックアップバッテリーを使用しなかった場合)
メモリーバックアップ
バックアップをしないでバッテリーを取り外すと時計の設定、パワーウインドウ、パワースライドドアの初期設定などが必要になりますので、メモリーバックアップ用のバッテリーを使用することをおすすめします。
メモリーバックアップバッテリーは運転席足元のある、OBDカプラーに接続します。
メモリーバックアップバッテリーのコードを差し込んで電源を入れます。
カーメイト メモリーキーパー (単4型アルカリ乾電池使用)
バッテリーの取り外し
バッテリーはエンジンルームに取り付けられています。
上部のバッテリーカバーを外します。
10㎜のナットを緩めて、マイナスターミナルを外します。
10㎜のナットを緩めてプラスターミナルを外します。
13㎜のボルトを緩めて、バッテリーステーを外します。(バッテリー下部に取り付けられています。)
バッテリー前部のカバーを外します。
古いバッテリーを手前に引き出します。
バッテリーの取付
新品のバッテリーを車両に取り付けます。(バッテリーカバーを先につけておきます。)
プラスターミナルを取り付けて、10㎜ナットを締め付けます。
マイナスターミナルを取り付けて10㎜ナットを締め付けます。
バッテリーステーを取り付けて、13㎜ボルトを締め付けます。
バッテリーカバー前部を取り付けます。
上部のバッテリーカバーを取り付けます。
交換後のリセット、アダプテーション
バックアップバッテリーを繋ぎながらバッテリーを交換をした場合はリセット(初期化)をする必要がありません。
バックアップバッテリーを繋がずに交換作業をした場合以下の初期セットを行う必要があります。
パワーウインドウの初期セット
パワーウインドウのガラスを一番下まで下げます。次に一番上まで上げた後3秒くらいUP方向にスイッチを押し続けます。これをドア4枚すべて行います。
時計を合わせる
取説に従って時刻、日時を合わせます。
パワースライドドア
パワースライドドアが正常に動かなくなった場合は、手動でスライドドアを全閉させます。
バッテリー交換後のアダプテーションについて
バッテリー交換後は専用の診断機でバッテリーのアダプテーションが必要となっていますが、今までしなくても特に不具合が出たことはありません。
警告灯が点灯した場合
バッテリー交換後に警告灯が点灯した場合、少し走行すれば消灯します。
バッテリーの廃棄
廃バッテリーは資源になるため、多少金額がかかるかもしれませんが、修理工場で引き取ってもらえると思います。定期点検や車検のついでにお願いしてみてください。
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