今回はボルボXC60 D4(ディーゼル)のメイン、サブバッテリーの交換手順。
メモリーバックアップ方法、交換後の初期化(リセット)手順について紹介します。
最近の輸入車はメイン、サブと2つのバッテリーを搭載していることが多いです。
これは、車の電子システムがますます複雑になるにつれて、メーカーがシステムの安定性とパフォーマンスを保つために採用した方法です。
バッテリーの交換時期は同じなので、2個同時に交換することをおすすめします。
バッテリーサイズ
ボルボXC60,D4(2017年~)のバッテリーサイズは以下の通りです。
メインバッテリー
- ケースサイズ・・・LN4
- 容量・・・80Ah
- CCA・・・800CCA
- タイプ・・・AGM
メインバッテリーのおすすめ
BOSCH (ボッシュ) BLACK-AGM BLA-80-L4 LN4
サブバッテリー
- ケースサイズ・・・150㎜×87㎜×130㎜(長さ×幅×高さ)
- 容量・・・10Ah
- CCA・・・170CCA
サブバッテリーのおすすめ
ボルボ純正バッテリー 品番32238082
バッテリー交換手順
バッテリー交換手順は以下の通りです。
- イグニッション(キー)OFFの状態にする
- メモリバックアップバッテリーを接続して電源を入れる
- メインバッテリーを交換する
- サブバッテリーを交換する
- 初期セット(リセット)作業をする(バックアップしなかった場合)
メモリーバックアップ
バックアップをしないでバッテリーを取り外すと時計の設定やパワーウインドウの初期設定などが必要になりますので、メモリーバックアップ用のバッテリーを使用することをおすすめします。
メモリーバックアップバッテリーは運転席足元にあるOBDカプラーに接続します。
メモリーバックアップバッテリーを接続したら電源を入れます。
おすすめのメモリーバックアップバッテリー
メインバッテリーの交換
メインバッテリーはラゲッジルームに搭載されています。
メインバッテリーの取り外し
バッテリーの周りに取り付けられているトレーを外します。
10㎜ナットを緩めてマイナスターミナルを外します。
10㎜ナットを緩めてマイナスターミナルを外します。
ヒューズボックスを上にずらします。
7㎜のボルトを2本緩めてバッテリーステーを外します。
ステーにベルトが取り付けられているので外します。
バッテリーを車両から取り外します。
メインバッテリーの取付
新しいバッテリーを車両に載せます。
バッテリーステーとベルトを取り付けます。
プラスターミナル→マイナスターミナルの順番で取り付けます。
ターミナルカバーとバッテリーまわりのトレーを取り付けます。
サブバッテリーの交換
サブバッテリーはエンジンルームに取り付けられています。
サブバッテリーの取り外し
8㎜のボルトを2本外し、カバーを外します。
マイナスターミナル→プラスターミナルの順番で外します。
サブバッテリーを車両から取り外します。
サブバッテリーの取付
新品バッテリーを車両に載せます。
プラス→マイナスの順番でターミナルを取り付けます。
サブバッテリーにステーはありません。カバーで押さえつけられています。
バッテリーカバーを取り付けて8㎜ボルトを2本締め付けます。
メモリーバックアップバッテリー取り外し
メモリーバックアップバッテリーの電源を切って外します。
初期化(リセット)手順
メモリーバックアップバッテリーを使用せずに交換した場合や、バックアップに失敗した場合は初期化(リセット)作業が必要になります。
パワーウインドウ
パワーウインドウのガラスを一番下まで下げます。次に一番上まで上げた後3秒くらいUP方向にスイッチを押し続けます。
時計を合わせる
取説に従って時刻、日時を合わせます。
ステアリング舵角
ステアリングを左右にいっぱい切る。
バッテリー交換後のコーディングについて
バッテリー交換後は専用の診断機でバッテリーのコーディングが必要となっていますが、今までしなくても特に不具合が出たことはありません。
気になる場合は車検や定期点検のついでに修理工場にお願いしてみてください。
バッテリーの廃棄について
廃バッテリーは資源になるため、多少金額がかかるかもしれませんが、修理工場で引き取ってもらえると思います。定期点検や車検のついでにお願いしてみてください。
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