皆さん、こんにちは！今日は、トヨタ・ヴォクシー（H26年式）のオーナーからよく聞かれる、不具合についてお話ししようと思います。
それは、トヨタ純正テレビが突然映らなくなる現象です。この問題は、単に不便なだけでなく、長距離のドライブで家族を楽しませるための重要な機能を失ってしまうことを意味します。
我々が今回対応した車両では、この問題は徐々に進行し、最終的には何をしても画面に映像が表示されなくなりました。
オーナーによると「エンジンを切って再び始動させると映ることもあったけど、今はまったく映らない…」という状況のようです。
このような状況は、特に家族連れのドライバーにとっては大きな問題ですよね。しかし、心配はいりません。
このブログでは、そんな厄介なテレビ映像トラブルを解決するための一連のステップを紹介します。原因の診断から、効果的な修理方法まで、詳しく解説していきましょう。
トヨタ純正 ディーラーオプションナビ
B-CASカードの点検
トヨタ・ヴォクシーの車載テレビが映らないという問題に直面した際、いくつかの可能性を検討しました。
まず、ナビゲーションは問題なく動作しているため、液晶パネルに問題はないと判断。また、受信状態も良好で、圏外にはなっていないため、アンテナの不具合も考えにくい状況でした。
そこで、過去に経験したことがあるB-CASカードの不具合を疑い、その点検に着手しました。
B-CASカードの点検は比較的簡単な作業です。以下にその手順を詳しく説明します。
B-CASカードの取り出し
ナビ画面モニターをOPEN状態にします。
中のカバーをスライドさせて取り外します。
清掃
カードはモニターの中央部に位置していますので、そこから慎重に抜き取ります。
カードのIC部分（金色の部分）をティッシュペーパーや少量のパーツクリーナーを使用して丁寧に拭き取ります。
結果の確認
清掃後、テレビを映してみると、無事に映像が表示されました。
しかし、リヤのフリップダウンモニターには映像が表示されず、これは別の原因で映っていないことが判明。リヤモニターの問題については、次に解説します。
リヤモニターの点検
トヨタ・ヴォクシーのリヤモニターが映らない問題に直面した際、いくつかの原因が考えられます。
今回のケースでは、電源ランプは点いているため、電源の配線が抜けているわけではなさそうです。考えられる原因は主に二つ
- リヤモニター本体の故障
- 映像ケーブル（特にRCAケーブル）の不具合
この状況から、最も簡単にアクセスできるナビゲーション側の映像ケーブルの点検を最初に行うことにしました。以下にその手順を詳しく説明します。
ナビゲーションの取り外し
トヨタ・ヴォクシーのリヤモニター問題を解決するため、次にRCAケーブルの点検に着手しました。このステップは、比較的単純で、ナビゲーションの配線を全て外す必要はありません。以下に、このプロセスを説明します。
まず外側のパネルを外します。（クリップのみで止っています。）
固くないので工具なしで引っ張って取れると思います。
次に外側のパネルを外します。
固い場合は内張りはがしなどの工具を使って外します。
ハザードスイッチのカプラーを外します。
ナビゲーションを止めている１０ミリボルトを4本外します。
ナビゲーションを引き抜いて外します。
映像（RCA）ケーブルの点検
とりあえずRCAケーブルの点検だけなのでナビの配線までは外しません。
黄色の端子のケーブルがリヤモニターの映像（RCA）ケーブルです。
ケーブルは抜けてはいませんでした。（抜けないようにビニールテープが巻いてあります。）
念のためビニールテープを外して点検します。
RCAケーブルを抜き差ししてみると少し緩い感じがしました。
試しにケーブルを差し込み直してテレビを映してみると、正常に映りました。
RCAケーブルの交換となると、かなり大掛かりな作業になります。それと
費用も結構掛かってしまします。
なのでケーブルの端子部分を少し変形させて、差し込みがきつくなるように調整しました。
後は差し込んで元通りに、抜け防止のビニールテープを巻いて、ナビゲーションを取り付けます。
問題なく映るようになりました。
結果と今後のアドバイス
最近のリヤモニターはほとんどがHDMIケーブルで接続されているため、このような接触不良の問題は少ないと思いますが、もしRCAケーブルを使用しているリヤモニターに問題がある場合は、今回の記事を参考にしてみてください。
また、B-CASカードの不具合も何度か経験しており、同じような症状の場合は今回紹介した対処方法を試してみると良いでしょう。
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