今回は日産ノートe-POWERその運転席のパワーウインドウが動かなくなるという故障事例を紹介します。
最初は正常に動作するものの、何度か連続して使用しているうちに突然動かなくなるという症状で、再び時間を置くとまた動く……という一見するとスイッチの接触不良にも思えるようなトラブル。
しかし、実際に点検・修理を進めていく中で、意外な原因が見えてきました。
症状の詳細
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エンジン始動直後は運転席のパワーウインドウが問題なく上下する
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数回連続で動かしていると、突然まったく動かなくなる
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数分時間を置くと、また動くようになる
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スイッチを交換しても改善しない
原因の推定
一見スイッチ不良にも思えるこの症状。ですが、スイッチを交換しても改善せず。さらに詳しく点検していくと、モーターが熱を持ったときに動作しなくなる傾向があることが分かりました。
実際にレギュレーターとモーターを取り外してみると、モーターがかなり小型で発熱に弱そうな構造であることが判明。連続動作により過熱し、内部の保護回路が働いて停止していると考えられます。
モーター交換作業の手順
1. ドア内張りの取り外し
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ドアハンドル奥のカバーを取り外す
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スイッチパネルを上に引き上げて取り外す
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スイッチカプラーを外す
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内張を固定しているビスを2本外す
5.内張りを内張りはがしで丁寧に外す
6.ドアハンドルからワイヤーを外す
2. ウインドウガラスをレギュレータから切り離す
1.ガラスを下げ、レギュレーターから固定しているボルト(10mm)を外す
2.ガラスを上まで手で持ち上げ、養生テープなどで固定
3. レギュレーター&モーターの取り外し
1.レギュレーターを固定しているボルトを外す
2.モーター部のカプラーを外す
モーターとレギュレーターを一体で取り外す
4. モーターの交換
1.レギュレーターからモーターを分離
2.新品モーターに交換(ボルト固定)
逆の手順で組み付け
5. 動作確認と復元
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カプラーを接続し、仮組みの状態で動作確認
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正常に動作することを確認したら、内張りを元に戻して作業完了
作業後の状態と感想
モーターを交換したことで、連続して操作してもウインドウが止まることはなくなり、完全に修理完了となりました。
モーターを見た印象では、やや小型で放熱性が乏しく、熱に弱い設計のように感じました。今後も同様の症例が増える可能性があります。










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