ハイエース ATF ストレーナー交換 5型 6速AT 方法 費用は?

DIY

今回はハイエースのATF(オートマチック・トランスミッションフルード)の交換手順を紹介します。

ハイエースのガソリン車は4型から、ディーゼル車は5型から6速オートマチックミッションに変更されています。

6速ATに変更するにあたりエンジンルームにレベルゲージが無くなり、油量の点検が簡単にできなくなりました。

今回はATF(オートマオイル)、ストレーナーの交換方法、油量の調整方法を紹介します。

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用意するもの

  • トヨタ純正ATF(トヨタ オートマチックフルードWS)
  • ドレーンプラグガスケット
  • オーバーフロープラグガスケット
  • ATオイルストレーナー(35330-26010)
  • ATオイルストレーナーOリング(90301-27010)
  • ATオイルパンガスケット(35168-71010)
  • オイルジョッキ4~5L(廃油用)
  • オイルジョッキ4~5L(新油用)
  • オイルポンプ(灯油などを入れるシュポシュポ)新品を用意する

ATFは10リットル以上使用しますので20リットル缶を用意します。

トヨタATフルードWS20缶

トヨタ純正ATF・WS 20ℓ

4リットル缶の場合は3缶必要です。

トヨタ純正ATF・WS 4ℓ

ATオイルストレーナー交換

ATオイルストレーナーはオイルパンの中に取り付けられています。

オイルパンを外す前にドレーンプラグを外しオイルを抜きます。

抜いたオイル量は測っておきます。(約2リットル抜けました。)

ATミッション下のアンダーカバーを外します。

ATオイルパンの10㎜ボルトを外します。

オイルパンを外すとストレーナーが見えますので、10㎜ボルトを緩めて外します。

外した古いフィルターです。新品と比べると多少黒ずんで汚れているように見えます。

ストレーナーに新品のOリングを取り付けます。

新品のストレーナーを取り付けます。

外したオイルパンをパーツクリーナーで清掃します。マグネットにも鉄粉が付着していますのでウエスなどで拭き取ります。

オイルパンに新品のガスケットを取り付けます。

オイルパンを取り付ける前に接地面をウエスなどできれいに拭き取ります。

オイルパンを取り付けます。

10㎜ボルトは一気に締め付けず、均等に少しずつ締め付けます。
外したドレーンプラグを取り付けて終了です。
ドレーンプラグのガスケットはまだ新品に変えずに取り付けます。

ATF オートマオイル交換

ハイエースのATFの総量は約9リットルです。しかしドレンプラグを外して抜ける量は約2リットルで、1度入れ替えただけではきれいにはなりません。

ATFをきれいにするには

古いオイルを抜く新しいオイルを入れる→オイルを循環させる→オイルを抜く→新しいオイルを入れる、という作業を繰り返す必要があります。

今回はこの作業を4回繰り返します。(この回数が多いほどオイルはきれいになります。)

  • 1回目(ストレーナー交換時)3リットル
  • 2回目2リットル
  • 3回目2リットル
  • 4回目3リットル(オイル量を調整するため多めに補充)

合計10リットル使用します。

最初にドレンから抜いたオイル2リットル+オイルパンとストレーナーを外して抜けたオイルが1リットルなので3リットル補充します。

ミッション横のフィラープラグを外し、その穴から新しいオイルを入れます。

新品のポンプを使用して新しいオイルをミッションに入れます。

ATミッションに異物を混入させないように、オイルの補充はきれいなオイルジョッキ、きれいなポンプを使用します。
エンジンを始動しブレーキを踏みながらシフトをゆっくりPからDまで動かしATFを循環させます。(何度か繰り返す)
ATFを循環させたらオイルを抜きます。
4回目(最後)のオイルを抜いた後にガスケットを新品に取り換えてドレンプラグを取り付けます。
4回目の補充はオイル量を調整するため1リットル多めに入れます。

ATFオートマオイル量の調整

オイル量はレベルゲージが無いため、オイルパンに付いているオーバーフロープラグを外して調整します。

余分なオイルを放出させることで調整するので少し多めに補充しておく必要があります。
エンジンを暖気してATF(オートマオイル)の温度をガソリン車は35℃~42℃
ディーゼル車は42度~44℃に調整します。
油温はスキャンツールを使用してAT油温1の数値を読みます。
温度が高い場合は一度エンジンを止めて冷まします。
適温になったらオーバーフロープラグを外し、余分なオイルを抜きます。
オイルがほとんど出てこなくなったらオーバーフロープラグを取り付けます。
(ガスケットは新品に交換)
作業が完了したらスキャンツールを使用してATFの熱劣化の値もリセットしておきます。
ATFの熱劣化推定値をリセットします。
1回目から4回目までの抜いたATFです。徐々にきれいになっていくのが分かります。

油温の検出方法

油温の検出はスキャンツールを使用します。

AT油温1の数値を読みます。規定の温度になったらリフトアップしてオーバーフローさせて調整します。

  • ガソリン車・・・35℃~42℃
  • ディーゼル車・・・42℃~44℃

スキャンツールを使用せずATの油温を検出する方法は

  1. OBDカプラーの4番(CG)と13番(TC)をワイヤーなどで短絡する。
  2. エンジンを始動する。(始動すると警告灯が点滅する)
  3. ブレーキを踏みながらシフトレバーをP→R→N→D→4→3→2→1→2→3→4→5→6→D→N→R→Pとゆっくり動かす。
  4. シフトレバーをD位置にしてN⇔Dの動作を1.5秒以内に6回以上行う。
  5. メーターのシフトインジケーターDランプが2秒点灯して消灯する。
  6. シフトレバーをPにする
  7. OBDカプラーを短絡しているワイヤーを外す。
  8. エンジンを暖気してATの油温を上げる。
  9. メーターのシフトインジケーターのDランプが点灯したら適温。
  10. オーバーフロープラグを外して余分なオイルを抜く。
  11. オイルの出方が細くなったらオーバーフロープラグを取り付ける。
油温検出中の温度が高い場合はDランプが点滅しますので一度エンジンを止めて冷ましてから、やり直します。

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