こんにちは。今回は、スズキ ソリオ(3代目・36型)で発生した「エンジン異音」の修理事例を紹介します。
「エンジン始動時や加速時にキュルキュルと音が鳴る」という症状で入庫された車両ですが、点検の結果、オートテンショナーの劣化が原因と判明しました。
本記事では、症状の確認から交換作業の手順、交換後の状態までを詳しく解説します。
車両情報と症状
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車種:スズキ ソリオバンディッド
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型式:DBA-MA36S(3代目)
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エンジン型式:K12C
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走行距離:42,000km
主な症状
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エンジン始動時にキュルキュルという異音
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アクセルを踏んで加速するときにも異音発生
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異音は走行中ずっとではなく、一時的
現象確認と原因の特定
お客様から「朝エンジンをかけるとキュルキュル音がして気になる」とのご相談がありました。
エンジンルーム内で音の発生源を探ると、ファンベルト付近から異音が確認できました。
「もしかしてベルトの滑り音?」と予想し、テンショナーの張り具合を点検すると
テンショナーによるベルトの張力がかなり弱くなっており、ベルトがたるんでいる状態でした。
修理内容:ベルト&オートテンショナーの交換
故障個所はオートテンショナーですが、ベルトも滑って摩耗しているため同時に交換します。
補機ベルトは2本あり、1本はオートテンショナーで張られており、もう1本(エアコン用)はストレッチベルトを使用しています。
クーラー(エアコン)ベルトを外します。
ファンベルトのオートテンショナーは17mmのレンチを使用し、時計回りに力を加えて縮めます。その状態でベルトを取り外します。
12mmのボルトを緩めて、オートテンショナーを外します。
取り外し時と逆の手順で、テンショナーとベルトを取り付けます。
ストレッチベルトは脱着専用ツールを使用して取り付けます。
修理後の状態
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修理後にエンジンを始動すると、キュルキュルという異音は完全に解消。
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ベルトもしっかりと張れており、滑りも見られません。
取り外したテンショナーの防塵ブーツをめくると、内部からオイル漏れが確認できました。
オイルが抜けたことでダンパー機能が低下し、ベルトの張力が弱くなっていたようです。
まとめ
今回のような**ベルトの滑り音(キュルキュル音)**は、ベルト自体の劣化だけでなく、オートテンショナーの不良も大きな原因となることがあります。
特に走行距離が80,000km〜100,000km以上になってくると、テンショナーの劣化が起きやすくなります。
このような場合は、早めに整備工場で点検を受けることをおすすめします。











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