こんにちは。今回はエアコンの修理事例を紹介します。
昨日までは普通にエアコンが効いていたが、今日になって突然効かなくなったといいます。
車はホンダステップワゴン(RF系)。走行は10万キロです。エアコンガスは入っているので、電気的な故障かもしれません。
エアコンが効かない原因
エンジンを掛けてエアコンのスイッチを入れると冷たい風がまったく出てきません。
コンプレッサーが回っていないようなので、コンプレッサーのマグネットクラッチまで電源がきているか点検します。
マグネットクラッチのカプラーを外し、エンジンを掛けてエアコンのスイッチを入れた時にカプラーまで電源がきているか点検します。
配線は2本あって1本はアースなので、コンプレッサーにアースされていない方の配線にテスターを当てます。
点検の結果電源は問題なくきていたので、マグネットクラッチの故障とわかりました。
マグネットクラッチのコイルの抵抗値も点検しておきます。コイルの抵抗値は高すぎても低すぎてもNGで基準値は車種によって違いますが、だいたい3.5Ω~6.0Ωくらいです。
コンプレッサーの交換
コンプレッサーを取り外す前に、まずエアコンガスを回収します。
コンプレッサーの取り外し
コンプレッサーの取り付け
真空引きとガスチャージ
マニホールドゲージのホースを高圧、低圧パイプにつなぎ、真空ポンプにもホースをつなぎます。
ポンプのスイッチを入れ、15分くらい真空引きします。
15分くらい経ったら高圧、低圧バルブを閉め、真空ポンプのスイッチを切り、しばらく放置して真空状態が保持できているか点検します。
エアコンガスの缶をマニホールドゲージにつないだら、パージバルブを押してホース内の空気を抜きます。
まず高圧バルブを開いてすぐに閉じます。
この車種はガスの封入量が700gなので200gの缶3本半分になります。
1本目を入れ終わったらバルブを両方閉じて2缶目をつなぎます。
走行テスト
作業完了したら、走行テストをしてエアコンの機能、取り付け状態に問題がないか確認します。
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