エアコンが効かない ホンダステップワゴン RF系 コンプレッサー交換

エアコン

こんにちは。今回はエアコンの修理事例を紹介します。

昨日までは普通にエアコンが効いていたが、今日になって突然効かなくなったといいます。

車はホンダステップワゴン(RF系)。走行は10万キロです。エアコンガスは入っているので、電気的な故障かもしれません。

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エアコンが効かない原因

エンジンを掛けてエアコンのスイッチを入れると冷たい風がまったく出てきません。

コンプレッサーが回っていないようなので、コンプレッサーマグネットクラッチまで電源がきているか点検します。

マグネットクラッチのカプラーを外し、エンジンを掛けてエアコンのスイッチを入れた時にカプラーまで電源がきているか点検します。

配線は2本あって1本はアースなので、コンプレッサーにアースされていない方の配線にテスターを当てます。

点検の結果電源は問題なくきていたので、マグネットクラッチの故障とわかりました。

マグネットクラッチのコイルの抵抗値も点検しておきます。コイルの抵抗値は高すぎても低すぎてもNGで基準値は車種によって違いますが、だいたい3.5Ω~6.0Ωくらいです。

抵抗値が低いと内部ショートが考えられヒューズが飛びます。
点検した車両は導通がなくコイルの断線が考えられます。
というわけで、マグネットクラッチを交換すれば直りそうですが、走行距離を考えて今回はコンプレッサーごと交換することにします。

コンプレッサーの交換

コンプレッサーを取り外す前に、まずエアコンガスを回収します。

大気中にガスを放出すると環境汚染につながるので回収が義務付けられています。

コンプレッサーの取り外し

次にベルトを外しますが、上からは工具が入りずらいのでアンダーカバーを外して下からテンショナーを緩めます。
下からメガネレンチをかけ、右に回してテンショナーを緩めてベルトを外します。
高圧、低圧パイプを止めているボルトを緩め、パイプを外します。

マグネットクラッチのカプラーを外してからコンプレッサーを固定しているボルトを4本外します。
リビルト品のコンプレッサーを用意しました。
リビルト品は激安の物はオススメしません。新品部品をあまり使用していなく、ほぼ中古品に近いからです。

コンプレッサーの取り付け

高圧、低圧パイプのOリングを新品に交換します。
コンプレッサーを固定しているボルトを4本取り付けます。
高圧、低圧パイプをコンプレッサーに取り付けて、ボルトで固定します。
マグネットクラッチのカプラーを取り付け、アースもボルトで固定します。
外す時と同じ要領でテンショナーを緩め、ベルトを取り付けます。

真空引きとガスチャージ

マニホールドゲージのホースを高圧、低圧パイプにつなぎ、真空ポンプにもホースをつなぎます。

ポンプのスイッチを入れ、15分くらい真空引きします。

15分くらい経ったら高圧、低圧バルブを閉め、真空ポンプのスイッチを切り、しばらく放置して真空状態が保持できているか点検します。

エアコンガスの缶をマニホールドゲージにつないだら、パージバルブを押してホース内の空気を抜きます。

まず高圧バルブを開いてすぐに閉じます。

この後高圧バルブを開くことはありません。
エンジンを掛けてエアコンが入った状態で高圧バルブを開いてしまうと缶が破裂する恐れがあり非常に危険です。
低圧バルブを開いてガスを入れ、エンジンを掛けてエアコンスイッチを入れます。

この車種はガスの封入量が700gなので200gの缶3本半分になります。

1本目を入れ終わったらバルブを両方閉じて2缶目をつなぎます。

ガスが中々入らない場合は、缶を振るか、お湯につけて温めるとスムーズに入ります。
ガスを入れたら冷たい風が出ているか、マニホールドゲージの高圧、低圧の数値に問題がないか点検します。
基準値は高圧1.5Mpa前後、低圧0.2MPa前後 。
後はエンジンを止めてアンダーカバーを付けて完成。

走行テスト

作業完了したら、走行テストをしてエアコンの機能、取り付け状態に問題がないか確認します。

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