今回は、ハイエース200系のワイパーリンク交換作業をご紹介します。
入庫した車両は「ワイパー作動時に異音がする」「ワイパーの動きにガタつきがある」といった症状でのご依頼です。
早速カウルトップを取り外し、ワイパーリンク部の点検を実施します。
車両情報
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車種:トヨタ ハイエース 200系
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型式:TRH200 / KDH200 系
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走行距離:約10万km
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症状:ワイパー作動時の異音とガタつき
不具合症状と原因の確認
ワイパーリンクの可動部にあるブッシュが経年劣化によりボロボロに崩れており、ワイパー作動時にガタつきと異音が発生していました。
ブッシュのみの部品供給がないため、ワイパーリンク一式での交換対応となります。
カウルトップの取り外して点検
カウルトップを外して、ワイパーのどの部分に不具合があるか点検します。
14㎜のナットを緩めて、左右のワイパーアームを外します。
カウルトップサイドを左右取り外します。
クリップを6か所、外します。
ウインドウォッシャーのホースを抜き、カウルトップを外します。
カウルトップ取り外し後、リンク部を点検したところ、助手席側の可動部ブッシュがボロボロに劣化し、ガタつきの原因となっていました。
点検の結果、リンク一式の交換が必要と判断しました。
ワイパーリンクの交換
不具合のあったワイパーリンクを交換し、モーターは再利用します。
モーターのカプラーと10㎜のボルトを2本外し、ワイパーリンクを取り外します。
トルクスT-30を緩めて、モーターを外します。
モーターのピボットからリンクを外します。
モーターを新品のワイパーリンクに移植します。
ワイパーリンクを車両に取り付けます。
カウルトップ、ワイパーアームを元通りに組み付けます。
最後にイグニッションONでワイパー作動確認します。
動作範囲、停止位置、異音の有無を点検したら、作業完了です!
まとめ
今回の修理では、ハイエース200系のワイパーリンクを新品に交換することで、助手席側ワイパーのガタつきと異音を解消しました。
ワイパーリンクのブッシュ劣化は、走行距離や使用年数の経過により発生しやすい不具合です。
視界不良による事故防止のためにも、ワイパーの異常が見られる際は早めの点検と修理をおすすめします。
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